スキージャンプの混合団体でスーツ規定違反が各国で連発したことが大きな話題になっていますね。日本でも高梨沙羅さんが失格になり、その測定方法やタイミングなどについても様々な意見が出ています。
個人的には「スーツ規定違反」という単語はあまり馴染みが無いものだったので、ネットではいろんな記事で解説を見たのですがどれも少しわかりにくい印象でした。
その中でもスッキリに出演されていた竹内択さんの解説がとてもわかりやすかったです。そこで今回はスーツ規定違反の測定方法について、竹内拓さんの解説を中心にまとめてみました。
測定のタイミングや方法についての疑問点もチェックしているので、最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
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スーツ規定違反で高梨沙羅が失格!茶番劇やなぜの声が続出!
スキージャンプ混合団体 高梨沙羅 1回目は失格 スーツ規定違反 #nhk_news https://t.co/jUT0fnkjpq
— NHKニュース (@nhk_news) February 7, 2022
北京オリンピックのスキージャンプ混合で高梨沙羅さんを始め、各国のメダル有力選手やチームにスーツ規定違反が連発したというニュースが出て大きな話題になっていますね。
せっかく良いジャンプを飛んだのにその後かたスーツ規定違反なので失格です。なんてことが連発すれば誰だって疑問が出ますよね。測定の対象者は「抜き打ち&ジャンプ後&ランダムな人選」だった部分でも本当に公平なのか?という疑問を感じてしまいました。
今回の混合団体で失格となったのは高梨だけではない。日本を含め4か国、しかも優勝争いに関係のある強国の女子トップ選手だけが5人失格となった前代未聞の事態に、各国からは疑問が声を上がっている。
憤りを抑えられなかったのは、2大会連続銀メダルのカタリナ・アルトハウスらが失格となったドイツのシュテファン・ホルンガッハー監督だ。ドイツ「ZDF」やスポーツ専門放送局「ユーロスポーツ」に対し「これはもはやスポーツの精神に反する。完全にクレージー。我々にはなんの説明もなかった」と激怒。同国チームマネジャーのホルスト・ヒュッテ氏は「〝スキャンダラス〟とまでは言わないまでも、非常に疑問のあることだ。私たちは皆、理解できない」と首をかしげた。
ニュースサイトの記事を引用させて頂きましたが、ドイツのスキージャンプ監督も完全に激怒してますよね。優勝候補かつ女子の有力選手だけが失格という部分でも、スーツ規定違反の測定方法に疑問の声が出ていました。
北京オリンピックではスキージャンプと同様にスケートのショートトラックでも疑惑の判定が出ているなど、きな臭い部分が多いように感じます。今後も同じような疑惑の判定が起こるのかという部分では注目が集まりそうですね。
スーツ規定違反の測定方法とは?世界一わかりやすい竹内択さんの解説をまとめてみた!
【ジャンプ失格「茶番劇」各国怒り】https://t.co/xU1k130twF
7日に行われたスキージャンプ混合団体で、日本、オーストリア、ドイツ、ノルウェーの計4チーム5名の選手がスーツ規定違反で失格の処分。ジャンプを飛び終えた選手が、次々と処分をくだされた異常事態は、各国で大きな波紋を呼んでいる。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) February 7, 2022
スーツ規定違反という言葉を北京オリンピックで初めて知った方も多いと思うのですが、その測定方法がどのニュース記事を見てもわかりにくいのですよね。
その中でも個人的にはスッキリに出演されていた、スキージャンプ選手の竹内択さんの解説が圧倒的にわかりやすかったので内容をまとめてみました。
姿勢やメージャーの張り方によって脚周りの長さが変わる測定をなんでワンツーマンでやるんだよ。しかも、ランダムでって言ってるけどどうせメダルを取らせたくない国にだけやってるんやろ。スーツ規定違反が続出する理由が分かるような気がする。
#スッキリ pic.twitter.com/LDLnj0FXAg— ⚓️Youちゃん「曜ちゃん」⛵️ (@Aqours_yhosoro) February 7, 2022
動画で竹内択さんが語っていたスーツ規定違反の測定方法を改めて文字でもまとめました!
- スーツは全ての箇所で身体にぴったり合うものを着用が義務
- スーツの余裕について、身体に対して男子1~3cm、女子は2~4cmが最大許容量
- スキージャンプは特に股下が長いほど距離が出やすい
- そのため股下の測定は厳しい傾向にある
- 股下の長さは事前に各選手で登録する
- その登録された脚の長さのスーツを作成する
- スーツ規定違反のチェックは太ももの測定位置があいまい
- 太ももの測定位置によっては数センチの誤差が出るのも十分にあり得る
- スーツ規定違反の測定は選手と測定員の1対1で第三者の立ち合いは無し
- そのため測定部分が適正なのかは測定員にゆだねられる
いろんなニュースが出ていたのですが、やはり竹内択さんの解説がわかりやすかったですね。しかも現役ジャンパーの解説ということで、最近になって行われているスーツ規定違反の測定方法という部分でも信ぴょう性があります。
今日の出来事は不運とは言わないと思う。
明らかにおかしな状況であると言えます、カオスですね。
結果は覆らないけど、こんなにまで失格者を出す運営ってなんだろう。しかもオリンピックで。
沙羅ちゃんのケアだけ徹底してあげたいところです。。
— 竹内択 (@Taku_Takeuchi) February 7, 2022
竹内択さんも自身のTwitterでスキージャンプの判定についてコメントを出していましたね。現役の競技者から見ても、北京オリンピックのスーツ規定違反連発については違和感を感じている模様でした。
高梨沙羅さんはジャンプ後に泣き崩れた姿が印象的でしたが、各国の選手も心のケアは必要になりますよね。4年間頑張った集大成があの結果ですからね。
1回目のジャンプが失格となった高梨沙羅選手。
泣き崩れるところに、駆け寄って励ます国内外の選手たちの姿がありました。
高梨選手は、何度もうなずいて応じていました。 #beijing2022泣き崩れる高梨沙羅、外国選手が抱きしめる 額を合わせて励ます姿もhttps://t.co/6HUao3SLXe pic.twitter.com/PeCRyVBZoh
— 北京オリンピック・パラリンピックニュース (@asahi_olympics) February 7, 2022
ちなみに今回スーツ規定違反で失格となった高梨沙羅さんは、太ももの部分で2cmの規定違反があったとされています。そのことについては元スキージャンプ選手の船木和喜さんも意見を述べていました。
ただし、高梨の太腿部分が本当に2センチ、ルールより余裕があったのであれば、避けることができた事態だ。06年のトリノ五輪で原田さんが失格しているが、問題だったのは目に見えない体重。今回は目視でチェックすれば分かったのではないか。五輪用に新調したであろうスーツ。長いシーズン中に、疲労などで体形が変化したという状況は考えにくい。
船木和喜さんのコメントによると高梨沙羅さんのスーツ規定違反は、目視で回避できた可能性を示唆していますね。しかも「本当に2センチ」余裕があったのであれば避けられると言っていますから、その部分も意味深に感じてしまいます。
しかもスーツ規定違反で失格になった選手からはスーツの測定方法がいつもと違ったという発言も出ていましたからね。
ノルウェー女子代表で失格となったシリエ・オプセトも同国の「VG」に対し「審査員らは全く異なる方法で(スーツを)測定し、新しい手順だった」と振り返った。
いろんな部分で疑問の残る北京オリンピックのスキージャンプ混合でしたが、今後の運営の対応や別競技での判定に注目が集まるのは間違いなさそうです。
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